女子会で見える女子の性質

昨今女子会ブームが根付いて久しい。
どの居酒屋でも、女子会プランというものが存在するほどである。
そして女子会に行くと大抵が恋愛の話になる。
いわゆるコイバナというやつだ。
何故人間は恋愛の話というものが好きなのだろうか。

もしかしたら、他人を介して自分も同じ、どきどきする感情を遠隔的に楽しんでいるかもしれない。
けれど、私は個人的に、恋愛話に積極的にのってくる人間に対しては、一歩引いて分析するようにしている。
この類の話と言うのは否応なく盛り上がるので、会話のトピックスとしては非常に優等生である。
しかし、大抵の場合、この手の話題しているとき人は、まるで小説やドラマを見ているかのようである。
言ってみれば人事である。
そりゃそうだ、と言ってしまえばそれまでなのだが、まるで煮え切らない主人公に対して画面越しに、「なにやってんの、さっさといきなさいよ」と言うが如しなのである。
その結果どうなるか、というよりも、ドラマの内容の盛り上がりを重視するあたり、まるで視聴率のようだ。
だから私は、極力人との会話で恋愛話は避けたい。
会話のなかでどんなに盛り上がったとしても、実際の結果を結局はひとりで消化していかなくてはいけないのだから。
ただ一つ、付き合っている人と別れるかどうするかという話題に関してだけは、女子の友人に相談するようにしている。
別れるというエネルギーのいる事柄に関しては、後押しが強力であればあるほど勇気付けられる。
その点、女友達のさばけたものの言い方にはどれほど救われたか知れない。
他人事になると恐ろしくさばさばしている、この女子特有の気性を、私は愛してやまない。