中学時代の文通相手との縁

私が中学生の時、文通が流行っていました。
私自身あまり興味がなかったのですが、同じクラスの女子が封筒の山を持ってきたのです。

お兄さんが妹の名前で文通コーナーに投稿して、文通相手を募集したら、ものすごい量の手紙がきたので、学校に持ってきたと言うのです。

好奇心旺盛な女子クラスだけに、みんなで手紙の文面や同封されている写真を見ながら、文通相手を決めました。
私は四国に住む男の子に決めました。

年は一つ上で、野球部のピッチャーです。
ユニホームを着てマウンドにたった写真が同封されていました。
そこから大学を卒業するまで頻度は減っても文通は続き、社会人になったある時、電話が鳴ったのです。

九州の大学を卒業後、地元である四国の銀行に就職していました。
私は転職したばかりでしたが、四国には出張で毎月のように通っていたので、文通した初めて会うことになりました。

四国で食事をしたのですが、まるで幼馴染にあったような感じで、会話に困ることもありませんでした。
その後も何度かメールでやり取りをしていましたが、いつの間にかお互いに連絡を取り合うこともなくなりました。

それがまた最近MSNを通じて、交流が復活しました。
お互い結婚し、住まいも仕事も変わりましたが、こうしてまた交流できるなんて、何かの縁だと思います。

文通から身体のお付き合いに発展する可能性も。

ハートの重み

まだ携帯電話が一人一台でなかった中学時代。
私は持っていなかったが女友達が男の子とメールしているのをよく見せてもらっていて、「何て返信したらいいかな〜?」なんて相談をされていた。
女子何人かで文面を考えていた記憶がある。

絵文字の色は黒と赤だけで構成されていたが、ハートマークは特別な絵文字だなぁと思っていた。
だからこそ、「え!ハート送っちゃうの!?」なんて、それだけでキャーキャー言っていた。
しばらくして、絵文字がフルカラーになってからは、ハートマークはピンク色になった。

ふっくらとしたピンク色のハートで、きゅんきゅんと動いているように見えた。
それは赤いハートよりも、「好き」の意味合いが強い絵文字に見えた。
だからこそ、滅多なことが無いと使えない。
ピンク色のハートマークを使うことは告白していることと同じなのだ。

「おやすみ」にハートを付けるのは好きな人だけだったが、それでも送ったあとはドキドキして眠気が吹き飛んでいた。
今となってはハートをメールで打つことは特別なこととは思わない。
「!」や「?」と同じくらいの位置づけで、母親に何か頼み事をするときも「漬け物送って〜」という文面の後に付けている。

こうなってしまってはハートの重みもなにもあったもんじゃない。
これは私が年取ったのか、時代が変わったのか。
あるいはどちらも原因なのだろうか。

今の中学生にとって、ハートマークはどんな意味で、大事に使っているのか聞いてみたい。
もっと昔のように出し惜しみすることでハートの重みが復活するのだろうか。