僕の姉さん

僕にコーヒーを淹れさせると、姉はソファーに寝そべってテレビのチャンネルを替えて歌番組を観はじめた。
ナイター中継がいいところだったんだけど、という僕の言葉は聞こえていないようだ。

メイクを落として眉が半分の長さになった間抜け顔で、塩せんべいを頬張る姉を眺め、僕はため息をついた。
時々、姉が家に連れてくるボーイフレンドたちに、この姿を見せてやりたい。

気の毒なことにボーフレンドたちは、みな善良かつ、優しそうだ。
僕にも漫画雑誌や菓子を土産にくれる。そしてこっそり姉のことを僕に尋ねるのだ。
欲しがっているものや、行きたがっている場所、誰か特定の人がいるのかを。

僕よりずっと大人の男の人なのに、僕みたいな子どもに相談するなんてどうかしている。
僕は絶対、姉みたいな女の人には騙されないぞ…と、鼻歌を歌いながら足の爪に色を塗り始めた姉を見て誓った。

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