家庭教師がお婿さん探しだったとは

一人っ子で超がつくほどの箱入り娘として育てられた私、高校生の頃塾に行きたいと父にお願いしたら、変な虫がつくから!と言って塾には通わせてもらえませんでした。

そんなある日、母が叔母さんから紹介してもらったという有名医科大学に通う学生を私の家庭教師にすると言ってわが家に連れてきました。
父がプチ面接をすると言って連れてこられたその家庭教師、実は叔母が持ってきたお見合い話だったのです。

母は世間にもまれて私がけがれる前に、しっかりとした人と結婚させたい!と常々言ってはいましたが、高校生の私にいずれお医者様になるであろう予定の、まだ学生の”医者の卵”を薦めるなんてさすがにビックリしました。

母が私のためにと実行した最初で最後のことでした。
そんなこととは知らされず面接官となった父ですが、清潔感があり物怖じしない家庭教師を一目見て好感を持ったようです。

週に2度やってくる家庭教師をとても気に入り、母に「先生みたいな人が婿になってくれたらな・・・。」と言い出し、トントン拍子に話がまとまってお付き合いが始まると同時に婚約。
立派な跡取り息子ができて嬉しいと私そっちのけで父も母も大喜びしています。

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